中学生くらいの親御さんが子供の頃使っていた連絡手段と言えば、直接会うか、お手紙、電話が主流だったことでしょう。
しかし現代ではSNSが大人にとっても子供にとっても必須のツールとなり、無くてはならないものになりつつあります
中学生にもなると交友関係も広がり、子供たちはそのメリットをますます感じるようになります。
けれど心配なのがテレビのニュースなどでもよく聞く人間関係のトラブル。文字とスタンプだけのやり取りは簡単である反面、本来の意図とは違う伝わり方をすることもあり、大人でさえも十分な注意が必要です。
そこでラインを使い始めたばかりの今だからこそできる、明確なルール作りをおすすめします。
中学生のライントラブル「約束を破ったらスマホを没収するルール」
まず子供に理解させたいのが、このルールを作るのは行動を制限するためではなく、体や心、そして友達との関係を守るためであるということです。
ルールというのは子供にとって何かと窮屈に感じさせてしまうものです。しかしルールを作る目的を親も子供も共通で認識することで、後々の親子関係のトラブルをも避けることが出来ます。
ルール作りでは、どうしても守ってほしいことをできれば紙などに書いて形に残しましょう。使用する時間や用途などを明確にすることがポイントです。いくつか例を示します。
①19~20時は勉強する時間なので、その時間のやりとりは禁止
②寝る時自室にスマホは持ち込まず、23時には就寝する
③ゲームで知り合った人、友達の紹介などで顔と名前を知らない人とはやりとりしない
④外で言葉に出して言えないこと(暴言や悪口)は送らない
⑤困ったことが起きたときはすぐに家族に相談する
このように具体的な数字や、場所、人を限定することで守りやすいルールになります。
そしてさらに約束を守れなかった場合のペナルティについても明確にしておきましょう。
ペナルティについては、最終手段としてスマホを没収することも必要な場合があるかもしれません。スマホを取り上げる時もけんかなどの問題が解決するまでなのか、一日の中の時間を決めてなのか、学校を卒業するまでなのか、しっかり話し合ってから実行するようにしましょう。
スマホを全く持たずに生活するのは家族にとっても不便が生じます。
そこからペナルティがいい加減になってしまうとトラブルの再発にもつながり、意味がありません。ペナルティの期間や内容は、お互いが納得できるようにしっかりと決めてやりきることが大切です。
場合によっては学校との連携が必要なトラブルもあるので、対応については担任の先生に相談するのも一つの手段です。
中学生のライン!親のチェックはイジメや嫌がらせから子供を守ること!
いくつかルール作りの例を示しましたが、最初にもお話しした通り、一番の目的は子供の体と心、そして人間関係を守ることです。
ある程度のケンカや行き違いは中学生にはよくあること。また人間関係も複雑になってくる年頃なので、過度の干渉は健全な発育のためにもよくありません。
親としても決して神経質にうるさくし過ぎないように、あくまで最低限のルールをしっかり守っているかどうかだけ確認することにしましょう。
場合によってはルールの見直しが必要な場合もありますので、学期が変わるタイミングや学年が変わるタイミングなど、節目ごとにルールについて話し合ってみるといいですね。
まとめ
連絡手段としてとても便利なライン。子供にとって使う時間が長くなればなるほど、それまでの習慣を変えるのは難しくなっていきます。できるだけ早く明確なルールやペナルティをつくり、親も子供も気持ちよく使わせてあげられるといいですね。
命にかかわることでなければ、少しぐらいの失敗はした方が結果的にいい場合もあります。ルール作りも大切ですが、何よりも困ったときにすぐ相談できる親子関係を続けられるように親側もしっかり努力していきましょう。
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