手に取ったものを何でも投げてしまうのは、どの子どもも必ず通る道。
とは言え公共の場所で手当たり次第に物を投げたり、静かなレストランでガチャガチャと音を立ててしまったりするとヒヤヒヤしますよね。
「親のしつけがなっていないんじゃない!?」と思われそう…などと、周りの冷ややかな視線も気になります。
今回この記事で取りあげるのは、おもちゃを投げてしまう1歳児についてです。
と悩むおうちのかたに向けて、効果的な解決法を提案します。
ポイントは、お子さんの要求をくみ取って満足させてあげること!
お互いがイライラしない上手なコミュニケーションをとっていきましょう!
子供がおもちゃを投げるのはなぜ?「ダメ」と言わない叱り方
なぜ、1歳くらいの子どもは物を投げてしまうのでしょう?
主な理由を2つ挙げて、対策をご紹介していきます。
①ものに触ったり投げたりすることが楽しい
1歳のころは感覚的な神経がぐんぐん成長している時期であり、物を触ったり掴んだりすることが大切な仕事であると言えます。
本能的にも触りたい、掴みたいと強く感じる年頃なので、物をつかんで投げる行為をするということは、脳や体がきわめて正常に発育していることの表れでもあるのです。
そのためこんな時は「ダメ!」と叱るのではなく、むしろその欲求を満たしてあげましょう。
公共の場で他の人に危険が及びそうな場合は、柔らかいボールやハンカチなど、危なくない素材の物を渡してあげるといいですね。
そのときに「固いおもちゃを投げると危ないから、こっちで遊ぼうね」や「柔らかいボールなら投げても大丈夫だね」などと声をかけてあげると、お子さんもだんだんと投げていいものと悪いものを理解できるようになってきます。
投げるという行為がNGな場所であれば、他に注目をそらせる手遊びをしたり、指をつかって遊ぶおもちゃを与えたりする方法もありますよ。
②投げることで感情を表現している
1歳はまだ言葉の発達が十分でない時期なので、「嫌だ」「楽しい」などの感情をうまく伝えられません。その分自分が出来る「投げる」という行為で一生懸命に表現しようとしている場合もあるのです。一見かんしゃくを起しているだけに見えても、それはお子さんなりのコミュニケーションのひとつだというわけですね。
そんなときは、お子さんの気持ちを代弁してあげましょう。「いやなんだね」や「投げるとお母さんが慌てちゃって面白いね」などと感情を共有してあげるイメージです。
また具体的な要求があって投げている場合は、「これが欲しいの?」や「こっちのおもちゃで遊びたいんだね」などその気持ちを満たしてあげることで、だんだんと気持ちが鎮まってくるでしょう。
おもちゃを投げるのはいつまで続くの?
おもちゃを投げる子どもとの付き合い方を頭では理解しても、現実ではイライラせずにはいられませんよね。こんなやりとりがいつまで続くの!?の焦る気持ちはもっともです。
もちろん先ほど紹介した対策を実行すればすぐに投げるのをやめるかというと、そんなことはありません。しかし忍耐強く繰り返していくことで言葉を徐々に理解し、自分をコントロールできるようになってきます。短くても半年は我慢するつもりで付き合ってあげましょう。
まとめ
公共の場でお子さんが物を投げ始めると、慌てて叱りたくなるもの。しかし一度深呼吸をして、その要求をくみ取ってあげる準備をしましょう。お互いがイライラせずにいられることが一番です。
どうしても無理だ!となったときは思い切って予定を変更し、場所を変えるのもアリですよ。広い場所でのびのびと物を投げて楽しむ姿をみれば、少しは心のモヤモヤも晴れるでしょう。
まだまだ物を投げなくなるまで成長に時間がかかりますが、忍耐強く付き合っていきましょう!
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